[Apache Tomcat] バージョン情報漏洩対策

PLURA

概要

Apache Tomcatは、デフォルトの設定ではエラー発生時にサーバのバージョン情報が漏洩する可能性があります。
これは攻撃者がサーバの脆弱性を悪用するリスクを高めるため、バージョン情報を隠す設定が必要です。

http_status_500_Internal_server_error


対策方法

1. Tomcatサーバ設定ファイルに移動

Tomcatがインストールされているディレクトリの**confフォルダに移動し、server.xml**ファイルを開きます。

server.xml の例


2. HTTPコネクタ設定を探す

server.xmlファイル内でHTTPコネクタの設定部分を探します。
この設定は、主にHTTPリクエストに関する情報を処理します。

HTTPコネクタの例


3. server.xml ファイルの編集

HTTPコネクタ設定で、以下のようにserver属性を追加または修正して、バージョン情報の漏洩を防ぎます。

<Connector port="8080" protocol="HTTP/1.1"
           connectionTimeout="20000"
           redirectPort="8443"
           server="Apache"/>

server.xml 修正例

この設定により、Tomcatのレスポンスヘッダからバージョン情報の漏洩を防ぐことができます。


4. 変更内容を保存

編集内容を保存し、エディタを閉じます。


5. Tomcatサーバを再起動

変更内容を適用するために、Tomcatサーバを再起動します。
Tomcatインストールディレクトリの**bin**フォルダで以下のコマンドを実行します:

./shutdown.sh
./startup.sh

Tomcat再起動


結果

これらの手順を完了すると、Apache Tomcatのバージョン情報が漏洩しなくなります
これにより、サーバのセキュリティを強化し、攻撃対象となるリスクを軽減できます。


追加の推奨事項

  • 定期的なセキュリティアップデート

    • Tomcatやサーバのオペレーティングシステムを最新の状態に保ちましょう。最新のパッチが適用されていないサーバは依然として攻撃にさらされる可能性があります。
  • サーバセキュリティチェックの実施

    • サーバログを定期的に確認し、セキュリティ脆弱性の検出ツールを活用して、追加のリスク要因を検出してください。
  • 専門家の助言を活用

    • サーバ設定に不慣れな場合や追加のセキュリティ対策が必要な場合は、セキュリティ専門家に相談することをお勧めします。