なぜ私たちはGET/POSTログを分析するのか?
HTTPとは?
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)は、クライアントとサーバー間の通信を可能にするプロトコルです。
HTTPはリクエスト-レスポンス(Request-Response) 構造で動作し、クライアントがサーバーにリクエストを送り、サーバーが応答を返します。
HTTPのリクエストメソッドには、GET、HEAD、POST、PUT、DELETE、OPTIONS、TRACE、CONNECTなどがあります。しかし、セキュリティ上の理由から、ほとんどのウェブサーバーはGETとPOSTの2つのメソッドのみを許可しています。
以下では、GETとPOSTメソッドについて詳しく説明します。
GET メソッド
/test/test_form.php?name1=value1&name2=value2
GET メソッドは、URL(URI)の形式でデータをリクエストします。URLを通じてリクエストデータが公開されるため、主に検索キーワードの送信やページ番号の指定など、機密性の低い情報に使用されます。
特徴
- 情報の公開: リクエストデータがURLに含まれるため、誰でも見ることができます。
- データ量の制限: URLの長さは4096bytesに制限されており、大量のデータ送信には不向きです。
- 使用例: 検索キーワードの送信、掲示板のページ遷移など。
POST メソッド
POST /test/test_form.php HTTP/1.1
Host: plura.io
name1=value1&name2=value2
POST メソッドは、データをHTTPのボディ部分に格納してサーバーに送信します。HTMLフォームを利用して、個人情報や重要なデータの送信に頻繁に使用されます。
特徴
- 情報の保護: データがURLに公開されないため、GETメソッドより安全です。
- データ量の制限なし: サーバーの応答待機時間内であれば、大量のデータ送信が可能です。
- 使用例: ユーザーID、パスワード、個人情報の送信など。
PLURAのGET/POST メソッドログ分析
PLURA Agentは、クライアントのリクエストデータをGET メソッドとPOST メソッドに分けて分析します。
GET メソッドログ分析
- クライアントがURL(URI)形式でサーバーにデータをリクエストすると、リクエストログに残ったデータを分析します。
POST メソッドログ分析
- クライアントがデータをHTTPボディに格納してサーバーに送信すると、POSTボディのログを分析します。
分析結果
- 攻撃の種類、予想される被害、攻撃目的、脆弱な経路を可視化して表示します。
- 対応策を提供し、サーバーを安全に保護します。
PLURA Agent GET メソッドのウェブログ分析例
PLURA Agent POST メソッドのウェブログ分析例
結論
POST メソッドによる攻撃は、GET メソッドよりもはるかに多く発生しています。その理由は、POST メソッドがクライアントからサーバーにデータを送信する際にHTTPボディを使用するため、サーバーのログに記録されない場合が多いからです。したがって、POSTデータを含むログを徹底的に分析し管理することは、セキュリティ上不可欠です。
HTTPのGET メソッドとPOST メソッドは、それぞれ特有の利点と欠点を持つデータ転送方式であり、ウェブ環境で最も一般的に使用されています。しかし、セキュリティの観点から見ると、POST メソッドは記録されない場合が多く、適切に管理されなければ深刻なセキュリティリスクにつながる可能性があります。
PLURA Agentは、GET メソッドとPOST メソッドの両方を分析し、クライアントリクエストデータをリアルタイムでモニタリングします。さらに、攻撃の種類、予想被害、対応策を提供し、迅速かつ効果的な対応を可能にします。
なぜPOSTログを分析する必要があるのか?
POST メソッドは、セキュリティ上最大の弱点となる可能性がある領域であり、その効果的な分析は、システムセキュリティを強化するための重要な第一歩です。GET メソッドとPOST メソッドのログ分析は、単なるデータ記録を超えて、セキュリティ脅威に先手を打ち、システムを安全に保護するための不可欠なプロセスです。